園芸ルポ・鉢物栽培に欠かせない「矮化剤」とは?

 

こんにちは、「鉢花のお店 オーク・リーフ」店長・藤田です。今回は鉢物栽培に欠かせない「矮化剤」に付いてご紹介します。【矮】とは低い、高くない様子、と辞書にありますが、読んで字のごとく「矮化剤」とは植物の伸長を抑える農薬、「植物調整剤」の事で植物ホルモンが主な成分となっています。鉢植えは切り花と違い鉢と植物とのバランスが大事です。植物が伸びすぎてバランスが悪くなったり、だらしなく見えてしまうのを調整するために多くの植物で使用しています。使用方法はスプレーで散布して茎葉から吸収させたり、水に溶いて水やりのように根から吸収させたりします。

「盆栽」でなく「ボンザイ」?

植物の伸長を抑える矮化剤にも成分の違いによりいくつかの商品がありますが、「ビーナイン」や「ボンザイ」などホームセンターで手に入る身近なものもあります。ヨーロッパで開発された「ボンザイ」は、日本の誇る鉢植え栽培技術「盆栽」にあやかって命名されたという話を聞いたことがあります。当店農場で使用している矮化剤は「バウンティ」といいまして、「ボンザイ」と同じ成分ですが濃度を濃くしたものでプロ向けのものです。使用するタイミング・濃度など、矮化剤の使い方いかんで商品の出来に差がつきますので、農家はとても神経を使います。

農業になくてはならない「植物調整剤」

伸長を抑制する矮化剤のほか、種なしブドウの処理に使用する「ジベレリン」、昆虫がいなくてもトマトのみを成らす「トマトトーン」なんて名前聞いたことがあるんじゃないでしょうか。そのほか発根や活着を促進させたり、開花や着果を良くしたり果実の肥大を促進させるなど、農業の様々な場面で利用されています。植物調整剤は、農作物を効率よく的確に栽培・収穫するために、いまや無くてはならないものとなっています。今日はここまで、お付き合い頂き有り難うございました。

園芸, ガーデニング, 鉢植え, 通販, オーク・リーフ

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