園芸ルポ・秘密兵器「穴あけ機」
こんにちは、「鉢花のお店 オーク・リーフ」店長・藤田です。今回は日常の何気ない物が発想の転換により、直営農場で大活躍の秘密兵器に生まれ変わったと言うお話です。
移植とは挿し込む事なり
当農場では育苗用に「プラグトレー」を使用します。写真のように小さな鉢(セル)がたくさん集まった連結ポットの事です。植え穴に挿し込むための苗(プラグ苗)を育てるための連結ポットを「プラグトレー」と言いますが、ちなみに「プラグ」とは「差し込む、栓をする」と言う意味です。ここでは288穴(ニッパッパー)と200穴(ニーマルマル)の2種類のプラグトレーを、植物によって使い分けています。私が修行中の若いころは、一株づつ手で植えていました、「苗を挿し込む」という発想が無かったかもしれません。そしてプラグトレーで育てた苗を挿入する植穴を開けるマシーンが、今回ご紹介する秘密兵器「穴あけ機」です。
発想の転換で大活躍
元をただせば何の変哲もないレトロな電動歯ブラシですが、ブラシヘッドを切り取り「錐」のような木の棒を挿し込めば、これがなかなかの優れ者に大変身します。こいつにローリング運動をさせながら穴をあけると実にきれいな植え穴が開きます。歯磨きをするための機械にこんな過酷な仕事をさせたら、すぐにぶっ壊れるんじゃないかと思いきや、なかなかタフなやつで何万、何十万と開けても簡単には壊れないから立派です。電池は充電式の単3乾電池1本でかなり長く使えます。当農場にとってこいつはなかなか頼れる重宝なやつです。
今回は、身の回りにあるちょっとした物でも工夫次第で、思いもしなかった別の用途に大活躍することがある、と言うお話しでした。お付き合い頂き有り難うございました。
今回は、身の回りにあるちょっとした物でも工夫次第で、思いもしなかった別の用途に大活躍することがある、と言うお話しでした。お付き合い頂き有り難うございました。
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